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光は時空を超えて(フェルメール展③)


「フェルメール展」 
Making the Difference:Vermeer and Dutch Art

東京展:2018.10.5~2019.2.3 上野の森美術館   大阪展:2019.2.16~5.12 大阪市立美術館

オランダ、ドイツ、イギリス、オーストリア、フランス、アメリカなど各国で所蔵されているフェルメールの作品。
今回の展覧会では、10点が日本に集結し、日本美術史上最大のフェルメール展が実現しました。
また、17世紀オランダ黄金時代の傑作も合わせて観賞できる内容となっています。

オランダ・フェルメール8727


さあ、いよいよフェルメールルームへ。
“光と影”と題したその部屋へ一歩入った時、まず印象に残ったのは意外にも絵の小ささです。
マーケットの動向を見極め、風俗画家へ転身したフェルメールの決意に思いを馳せます。
美術市場というあてにならないマーケットで生き抜いていくためには、他の画家との差異化が大切になってきます。
フェルメールは、周囲の風俗画の試みを貪欲に眺め、積極的に学び取りました。
そこに加わえられた独自性。
こうして作品が一同に集められると、フェルメールの型(ブランド)が際立ちます。
そのフェルメールの味わいは守りつつも、一枚一枚変化する構図にはハッとさせられ、飽きることがありません。
不思議な緊張感、静謐な空間、そして光の質感...
効率よりも質を重視し、細部まで考え抜かれたフェルメールの絵画の力。
その息づかいを、近くで実際に感じることができたのは大きな感動でした。


オランダ・フェルメール8741


フェルメールが亡くなったのは1675年12月15日。
そして、私がフェルメール展を訪れたのは、偶然にも2018年12月15日。
サプライズな演出にドキッとします。


美術館を出ると、光が変わっていました。
その光は、時空を超えて届いたのかな。
フェルメールは、本当に光の魔術師だったのかもしれません。


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