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かこさとしさん2 科学者の目


今年の春、92歳でお亡くなりになられた絵本作家のかこさとしさん。
生前、病床で亡くなる直前まで手がけていた最後の作品が、先日発売されました。
「みずとは なんじゃ?」  
かこさとし作  鈴木まもる絵

体調が悪くなり、絵はかこさんの大ファンでもあった絵本作家の鈴木まもるさんに託されました。
手を握られ「頼みますよ」と言われた鈴木さんは、ベッドのかこさんから口頭で亡くなる直前まで指示を受けていたそうです。

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科学者でもあったかこさんにとって、「みず」は特別な存在でした。
1959年「だむのおじさんたち」のデビュー作の後、「かわ」「あまいみず からいみず」「海」などを著しています。
そして、水を総合的に捉えた集大成の作品を作りたいとの思いから作られた本です。 (朝日新聞記事より抜粋)




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かこさんの科学絵本作りの基本スタイルです。
テーマは、最も本質的、独創的、発展的なものに絞る。
可能な限り資料を集め、全体像を把握する。
選んだテーマを詩情やユーモアを交えて的確に表現する。
そのための発想、構想を練るためにできる限り時間をかける。

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科学絵本は、最短10年は準備にかける。
制作の全ての工程は誰の手も借りず一人でこなす。
それらのすべては、新たに生み出す意義を厳しく検討したのちに進める。
100のうち99が否定されても、ひとつでも出版の意義が見出せればそれを大事にする。
逆にいうと99の否定を越えた後に作品にとりかかるようにしたい。(加古里子「絵本への道」より)

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そして、一番の情熱は子どもたちへの思い。


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今回ブログを書くのに、かこさんに関する過去の新聞記事やエッセイ本など、たくさんの資料に目を通しました。
そんな中で、我が家の本棚から偶然見つけた一冊の本「科学者の目」 
41人の偉大な科学者のユーモアたっぷりの評伝集は、大人になった今でも十分に楽しめました。
出版された1979年は、私もまだ子どもでした。
かこさんは、子どもたちが、その本の知識を活用する20年後のことまでも考えているそうです。

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生きるとは、知ること。
学ぶこと。
遊ぶこと。
楽しむこと。


科学と技術の大切さを知っているからこそ、かこさんの本は深い感動と情熱に包まれているのですね。
大切なものがぎっしりと詰まったかこさんからのおくりものです。
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